

【2009年5月29日 第二回 動物愛護管理法を見直す会】
第一回に続き、今回も出席した松野頼久議員は、殺処分ゼロにむけて、「2年後の(動物愛護管理法)法改正の時期に向けて、大きく変える」「2日間預かり、3日間で処分という事を守らなくても、譲渡に適する犬であれば、1年でも2年でも保健所で預かって何とか飼い主を見つけようとしている自治体もあります。」と、2年後には飛躍的に変われるような法改正を与野党で頑張っていき、「皆さんの力を貸していただきたい」と語りました。
5月29日の国会にて、消費者庁関連法案が可決・成立したすぐ後に、動物愛護管理法を見直す会に駆けつけた野田聖子大臣は、「昨今多くなっている、ペットショップや、動物にかかわるトラブル。ショップにも、飼う側にも問題がある。」さらに、「最も小さな命に、より深い愛情をかけられる国民だからこそ、大きな愛が作られていかれるのではないか」と話しました。

優良家庭犬普及協会専務理事として活躍されている佐良直美さんは、心無い繁殖業者に対し、「繁殖とは命を責任において世の中に出すこと。繁殖してはいけない遺伝性疾患があるとか、性格的に問題があるとか、検査しているのか。」さらに、次の法改正では、「当たり前の厳しい法律に変えていきたい」と語りました。また、害獣駆除について、「どの動物を害獣として指定し駆除をしているかは市町村によって異なるのですが、その際に使われる銃弾の規制をお願いしたいと考えています。この銃弾ですが、動物にとって害があるだけではなく人間にも環境にも有害になる可能性を秘めています。現在日本国内で多く使われている銃弾ですが、これは鉛の銃弾になります。鉛は砂(さ)肝(も)を持っていない動物にはさして害はないそうですが、長い期間を経て田畑に埋まった鉛の銃弾により人間や環境に害を及ぼさない確証はございません。」と、害獣駆除に使われる鉛の弾の危険性について訴えました。
運営事務局代表を務める藤村は、2013年に化粧品に関する動物実験が全面禁止になる欧州の例を挙げ、一方、日本には、動物実験に関する法律が全くないことを指摘。動物実験を行う日本のメーカーが作る化粧品は、2013年以降、欧州に輸出できなくなるのではないか?
動物実験に関して代替法を真剣に検討し、動物実験に対する法律制定の必要性を訴えました。
環境省室長補佐の今川氏は、第一回の会議で藤野真紀子議員から質問された、フードやワクチン等、動物愛護費用に使われるはずの地方交付税の中の、3億5千万円の使い方について、調査、集計中であると報告。さらに、ペットショップにて、売れ残った動物に関して、どのような経緯を辿っているのか、アンケート調査に関しても、集計中であると話し、「判明次第、次回、または次の次の会などでお知らせしたい。」と語りました。

どうぶつ議連で活躍する馬渡龍治議員は、狂犬病の危険性と、それを防止する狂犬病予防接種の重要性や、ペットショップで販売される子犬が、親から引き離される時期が早いほど、社会性や、健康面で悪い例が出ていると話し、「パピーミルなど、母体を狭いケージに閉じ込めて産ませるだけ、産ませて、疾患を持っているケースも多い。消費者が安心して購入できる形を作る」と意気込みを語りました。また、「法改正を実現する為には、対立ではなく、動物愛護団体の横の連携、結束が大事になります」と訴えました。

後半には、多くの人が、あまり目にする事のない、殺処分が行われる収容施設に、“基準がない為に起こる問題点”が挙げられました。
中でも今回、全国で、犬の殺処分率ワースト1位である茨城県の例が挙げられ、施設内の公開を拒否する問題が話し合われました。撮影者やマスコミをシャットアウトするような、閉鎖的な体制では、現実の問題点が明らかにされないと話されました。
さらに、深刻な問題のひとつとして、施設の温度基準が挙げられました。冬場、零下になる茨城県の収容施設では、暖房設備がない為に、極寒の中、動物が収容期間中に凍え死ぬという惨状が起きていました。凍え死ぬことを防ぐために、平成17年に4台分の灯油ストーブが配置されましたが、とても広い施設の為、6台へ増設するよう、要望が出されたにもかかわらず、センター側はその要望を拒否。ストーブを買うお金や、灯油代を、センター側は一切負担しなかったとのこと。施設基準として、設定温度の基準がない為に、地域によっては、温かい収容施設では存命できるのに、寒い収容施設では、収容されている間に、動物が凍え死んでしまう現状があると報告されました。

施設の衛生面についても報告されました。その内容は、収容房の仕切りが完全でない為に、水を流して掃除することで、床をつたって別室まで伝染性の汚物が、流れてしまうという報告がされ、これでは衛生を保つことが難しいばかりか、毒性の強いパルボ菌が流れた場合、伝染病により、収容動物の死亡にも繋がってしまう危険性があると指摘。
衛生面を守る収容施設の基準を設置する必要性が話されました。
さらに、生まれたばかりの子猫が、毎日何十匹と持ち込まれ、ガス処分機の中で、もがき苦しんで死んでいく報告もありました。猫は犬と違い、場合によっては地域猫など外で生活する、ケースも多い為、不幸な繁殖を防止する為に、徹底した不妊手術が必要であり、それをいつまでも放置しておけば、永遠に子猫が機械の中で、もがき苦しみながら死んでいく状態が続いていくと訴えられました。
さらに猫の不妊手術を義務化する法律の制定が必要であり、方法として子猫が苦痛の中で死なずに済むように、経口投薬による睡眠薬を使うことはできないのか?
動物愛護管理法による収容施設基準の必要性が話されました。